シマウマは何者?(その3)
このブログは、弱肉強食の資本主義社会では、強者ではなく、明らかに弱者に分類される草食動物2頭(「シマウマ」と「ヨコシマウマ」)が資産運用をおっかなびっくり始めていく物語です。
ちょっとお馬鹿で、ぼんやりふんわり生きていているヨコシマウマ。もともと投資や資産運用、節税なんてお金のことは全然やってないばかりか興味もなかったのに、シマウマのおかげでちょっとづつ興味を持ち始めます。
そして、いつも教えてくれるシマウマは確定拠出年金やNISAも当然のように活用していて、不動産投資で大家さんもやっているようです。
前回のお話はこちら →シマウマは何者?(その2) - よこしまうま物語
シマウマ:
多くの人にとってはそうだろうね。不動産の話は買うにしても借りるにしても自分が住む家の話が中心だよね。
ヨコシマウマ:
シマウマさんは逆なんだ、人に不動産を貸してるんだぁ?どんな人が住んでるんですか?
シマウマ(の心の声):
興味はそっち?入居者のこと?
シマウマ:
何部屋かあるんで、それぞれいろんな人が住んでるけど。ライオン、トラ、ヒョウ、チーター、ハイエナ、とかの肉食動物が中心かな。肉食動物から家賃を回収して自分の生計の足しにしてるんだ。
ヨコシマウマ:
草食動物には貸さないんですか?
シマウマ:
別に貸してもいいんだけど、結果的にね。肉食動物が多いよ。我々草食動物は肉食動物から搾取される側だけど、せめてもの抵抗ってことで(笑)。
ヨコシマウマ:
搾取?ですか?草食動物は肉食動物に搾取されているの?
シマウマ:
ヨコシマウマさんなんかはドラッグストアのライオンマートのポイントに踊らされて買物したり、高級ブティック「タイガー」にもお金貯めて買い物するって話じゃなかったっけ?後、結果的には大丈夫だったけどワニ皮商事にバッグ預けようともしてたでしょ?
全部肉食動物のお店じゃないかな。
ヨコシマウマ:
そうですよ。どれもいいお店なんだぁ。
シマウマ:
まぁ、ヨコシマウマさん自身がそのお店に満足してるなら別に問題は無いんだけど、ヨコシマウマさんやその他の草食動物たちもその肉食動物のお店にお金を支払っているってことだよね。
ヨコシマウマ:
はい~、そういうことですねぇ!
シマウマ:
だからっていう訳じゃないんだけど、我々シマウマ族の草食動物が肉食動物から家賃って形でお金をもらえるのは面白いかなと思ってるんだ。
ヨコシマウマ:
よくわかんないですが、シマウマさんって変わってますね。
シマウマ(の心の声):
ヨコシマウマさんに言われるのも不思議だけど。変わってるってこと自体は自分にとっては誉め言葉かな。
シマウマ:
あと、この前、ゾウとキリンから入居希望の問い合わせがあったけど、床の耐久性や天井の高さが合わなくてお断りしたよ。
ヨコシマウマ:
ふーん、色々大家さんもあるんですね。
ところで、何でシマウマさんは大家さんに興味持ち始めたんですか? もともと実家が大家さんやってたんですか?
シマウマ:
いいや、実家は大家さんはやってないよ、自分で始めたんだ。
ヨコシマウマ:
じゃぁ、シマウマさんは何で大家さん始めたんですか?やっぱり多くの人は私もそうなんですけど、自分の住む家のことで精いっぱいで、人に貸す家のことを考える人って少数派だと思うんです。
(続く)
前回のお話はこちら →シマウマは何者?(その2) - よこしまうま物語