ヨコシマウマ、確定申告で節税に挑戦!?(その2)
このブログは、弱肉強食の資本主義社会では、強者ではなく、明らかに弱者に分類される草食動物2頭(「シマウマ」と「ヨコシマウマ」)が資産運用をおっかなびっくり始めていく物語です。
ちょっとお馬鹿で、ぼんやりふんわり生きていているヨコシマウマ。もともと投資や資産運用、節税なんてお金のことは全然やってないばかりか興味もなかったのに、シマウマのおかげでちょっとづつ興味を持ち始めます。医療費控除以外にセルフメディケーション税制という節税方法があることを教えてもらいます。いずれにしても確定申告が必要なようですが果たして理解できるでしょうか?
前回のお話はこちら ↓
ヨコシマウマ、確定申告で節税に挑戦!?(その1) - よこしまうま日記
シマウマ:
セルフメディケーション税制っていうのは、2017年からできた新しい制度で、医療費控除の特例、一部みたいな存在なんだ。
ヨコシマウマ:
一部ですか?
シマウマ:
うん、医療費控除よりも対象となる薬とかの範囲が狭いんだけど、年間12,000円を超えた額が所得控除できるんだ。例えば、セルフメディケーション税制対象の薬を1年の間に70,000円買ったとすると、70,000円-12,000円=58,000円が所得控除の対象となるんだ。
ヨコシマウマ:
12,000円を超えた分ですか?医療費控除は10万円を超えた分だからセルフメディケーション税制の方が得じゃないですか!
シマウマ:
よく医療費控除が10万円超えた分って覚えてたね、そして鋭い突っ込みだね。
ヨコシマウマ:
えっへん!私も相当賢くなってきてますからね!(得意気)
シマウマ:
でもセルフメディケーション税制の場合は、所得控除できる上限は88,000円(100,000円-12,000円)なんだ。だから、10万円以上薬を買っても88,000円までしか所得控除はできない。それに対して医療費控除の場合は上限200万円なんだ。
ヨコシマウマ:
ということは結局どっちが得なんですか?両方やっちゃダメなんですか?
シマウマ:
医療費控除とセルフメディケーション税制は併用できないから、どちらを利用するかはその年の合計の医療関係費用とその医療関係費用の内訳で決まるんだ。
ヨコシマウマ:
それじゃぁ、私にはわからないね。
シマウマ(の心の声):
もうあきらめちゃうの?もうちょっと説明させてよ!
シマウマ:
さらに大事な点としては医療費控除の対象と、セルフメディケーション税制の対象とでは基準が違うことなんだ。
ヨコシマウマ:
どういうことですか?
シマウマ:
医療費控除は病院で支払うお金や処方箋で買った薬代、公共交通機関の交通費とかも入るんだけど、セルフメディケーション税制はドラッグストア等での特定の医薬品の購入費に限られていて範囲が狭いんだ。スイッチOTC医薬品っていうのに限定されているんだ。
ヨコシマウマ:
結局のところ全然わかんないぞぉ。
シマウマ:
ヨコシマウマさんの今回の例で行くと、ニワトリ歯科でかかった金歯の治療費いくらだったか覚えてる?
ヨコシマウマ::
ええっとぉー。
シマウマ:
もう忘れたの?2回の領収証で合計109,600円だったでしょ。
その治療費109,600円は医療費控除の対象にしていいけど、セルフメディケーション税制で確定申告する場合は対象外になってしまうってことなんだ。
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ヨコシマウマ、確定申告で節税に挑戦!?(その3) - よこしまうま日記
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